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ネット通販の普及と通販物流の重要性

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投稿:2017/10/25 更新:2023/08/29

 

インターネットの普及が追い風となり、急速にネット通販が拡大しています。たとえば以前なら限られた場所でしか手に入らなかったような商品でも、ネット通販ならほとんど地域格差を感じることなく、どこからでも簡単に手に入れられるようになりました。そして、企業間向けのB to Bや企業と消費者間のB to Cなど、従来の販売方法とは異なるネット通販が本格化したことで、それを支えている物流システムもさらに重要性を増しています。今回は、ネット通販とそれを支える通販物流について詳しく説明します。

■物流システムの進化がネット通販に与えた影響

インターネットが情報を調べるツールとして使われ始めた頃、ユーザー同士のデータ交換は可能でしたが、決済のすべてをネット上だけで完結することはできませんでした。その意味でも、eコマースと呼ばれる電子商取引が導入されたことで、インターネットは新たな時代に突入し、デジタルコンテンツなどもECサイトで販売されるようになりました。つまり、テキストや画像、動画などのデジタルコンテンツをはじめ通常の商品も、出荷から納品、決済のすべてをインターネット上で行える便利な時代になったのです。
その後もビジネス形態は拡大を続け、ネット通販ではほとんどすべての商品が扱われるようになりました。電子商取引が盛んになったことで、さらに物流の重要度が高まっています。ここでいう物流とは、ネット通販事業者が取り扱う商品を実際に購入者のもとへ届けることを指しています。
電子商取引が急速に成長した要因として、物流システムの進化が大きく関わっています。特にEC物流と呼ばれる分野の進化が顕著で、B to Cの需要は今後も拡大が見込まれています。EC物流には、従来の物流が担う「ものを届ける」業務のほかに、商品管理や配送に伴う積み降ろし作業、包装、さらに流通加工や情報管理など多岐にわたる業務が含まれます。

■物流事業者と通販事業者

インターネットが普及したことを受け、ネット通販もすっかり定着しました。特に物流の分野ではロジスティクスと呼ばれるシステムが導入され、コスト削減や効率化が進んだことにより、ネット通販は消費者向けに魅力的なサービスを提供することが可能になりました。
一般的なネット通販では、電子商取引が可能になったことで新たな販売網が広がり、さらに物流システムの効率化によってコスト面での負担も削減することができました。また、大手ネット通販会社Amazonでは、「送料無料」や「当日配送」などのサービスを条件付きながら提供しています。これらは、ネット通販をより便利に利用できるサービスで、ロジスティクスを導入した物流事業者の涙ぐましい努力が貢献しています。
物流と通販は密接な関係にありますが、必ずしも両者を明確に区別することはできません。というのも、Amazonは自社で商品管理を行っているからです。EC物流の観点からいえば、商品を届ける配送以外の在庫管理や流通加工などの業務をになっているAmazonは、通販事業者でありながら物流事業者の顔も持っていることになります。
国内通販事業者としてAmazonと双璧をなす楽天ですが、そのビジネススタイルは少し異なっています。AmazonがB to Cという一般消費者向けの展開であるのに対し、楽天はB to B to Cと呼ばれる形態になります。Amazonのように自社で商品を管理するのではなく、楽天は企業向けに場の提供をすることで、間接的なネット通販を行っていました。その意味では物流事業者と直接的にタッグを組んでいたわけではありません。しかしその後、物流事業を新たに自社で設立し、出店者の売り上げを後方から支えています。つまり、楽天もまた通販事業者でありながら、物流事業者としての顔を持つことになりました。
通販事業者のYahoo!ショッピングは、楽天同様にB to B to C型ですが、EC物流で求められる行程をYahoo!ロジスティクスとして展開しています。Yahoo!ショッピングに出店している販売店が、支援を求める内容によって物流事業者とのマッチングをうながすもので、Amazonや楽天とも関わり方が少し異なります。

■物流事業者の種類と挑戦

依頼された商品を指定先まで届ける物流事業者といっても、その事業規模は実にさまざまです。物流事業者の多くが、宅配業務や在庫管理、入出庫業務を行っていますが、取り扱う商品数や広範な配達先によっては、処理が追いつかなくなる事態も起こり得ます。ネット通販に不可欠なEC物流だけに、物流事業者にはつねに進化が求められているのです。
特に中小の地元密着型の物流事業者や異業種から参入した事業者、さらには通販事業者でもあるAmazonが本格的に物流事業者として新たな試みを打ち出しています。中小規模の物流事業者では、レスポンスの良さと地元密着型の強みを打ち出し販路の拡大を求めて動き出しています。また異業種から参入した物流事業者では、新たな付加価値を生み出すべくロジスティクスを拡充する試みも盛んです。また、空中輸送に注目するAmazonの試みは興味深く、ドローンを使用した配送など従来は困難とされていた新しい物流に挑戦しています。

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■通販物流における利便性と効率化の課題

ネット通販の普及に伴い、一般消費者の利便性は向上しています。しかしその一方で、通販と密接な関係にある物流の面では、さらなる効率化が求められているのも事実です。
実際には、物流はものを届けるだけでなく、管理や荷役、包装といった幅広い業務で効率化を図りながら成り立ってきました。今後さらに利便性が拡大されたときには、これまでの効率化だけでは解決が難しく、場合によっては新たな時代の物流システムが登場することになるのかもしれません。通販はどこまで利便性を追い求めるのか、それに応える形で物流システムはどこまで効率化できるのか、大きな節目を迎えようとしています。

■通販物流を成功させる新たな取り組み

通販物流の中でも大きな課題となっているのが、ラストワンマイル問題です。荷物が届け先までもう少しとなったものの配達が完了していない状態をラストワンマイル問題といいます。たとえば、留守宅への再配達は、宅配業者にとって大きな負担です。そこで、再配達を有料化することや配達先に専用の受取りボックスを設置するなどの対策が検討されています。またAmazonがドローンを使ったラストワンマイル配達に挑戦していますが、さらに広く一般の人に配達の一端をになってもらうなど従来にはない新たな試みが求められます。またコンビニ配送なども活用が期待できるでしょう。
物流システムの効率化を果たすには、まず非効率となっている問題点をしっかりと検討することから始まります。特に作業者のスキルなどに依存しなくても実現が可能な配送システムを目指すことがポイントとなります。

■通販事業者の救世主!重要性が高まるフルフィルメントサービス

フルフィルメントサービスとは、商品の受注や発送、決済までの一連の業務の流れを指しています。フルフィルメントサービスを外部に委託することで、ネット通販事業者は商品企画をはじめとした自社の強みや商品の特徴をアピールする業務に専念することが可能です。特に問い合わせや在庫管理などをアウトソーシングすることで、結果的に効率的なサイト運営が見込めるからです。
フルフィルメントサービスを利用するときは、サポートされる内容を事前に確認しておくと良いでしょう。また商品の管理まで依頼するときは、その保管方法などがニーズに合っているのか、サービスを受ける際には十分に説明を受けてください。

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