メリットがたくさん！化粧品の発送代行・物流委託ってどんなサービス？

物流サービスとは、商品の管理から流通までを請け負うサービスのことです。企業にとって便利で頼もしい存在ですが、化粧品の物流サービスはどこまでが含まれるのでしょうか。発送代行の特徴から取り扱い品目に主なサービスなど、事例を挙げながら一般的な疑問点などを紹介します。化粧品物流サービスのメリットについて考えてみましょう。

■化粧品発送代行の内容は？

化粧品の発送代行とは、化粧品を適切な環境で保管し、販売店や個人の顧客など指定された場所へ発送する一連の業務を行うサービスです。単に保管するだけではなく、ロット数の管理から有効期限の管理などが含まれます。さらに、パッケージの変更があった場合にはラベルなどのはり替え作業や、サンプルなど試供品の仕分けに梱包なども行います。化粧品の物流サービスとは、製品としてできあがったものが顧客に届くまでの中間的な管理のいっさいを行うサービスという考え方ができます。

■主な取扱品目を知っておこう

化粧品の発送代行で取り扱われる品目は、洗髪や整髪料、スキンケア用品を含む一般的な化粧品全般、ポーチなどグッズ、そして医薬部外品に至るまで幅広いものが取り扱われます。化粧品・医薬部外品製造業許可を取得しているところなら、薬機法に伴うパッケージの変更や、効能についての説明書の封入に交換といった作業までが可能です。化粧品を保管、管理する以外に必要に応じてパッケージの変更などの管理まで対応するので、自社が部分的に作業するという手間がありません。

■化粧品梱包業務フローはどんな感じ？

化粧品を扱う物流サービスの一般的な梱包業務フローを紹介しましょう。まず国内工場や海外の工場から入ってきた製品の検品を行います。抱き合わせ商品や、試供品をセットにする商品を梱包する場合は、それぞれに欠品がないかどうかもチェックします。必要に応じて説明書の封入やラベル貼りを行い、包装を行います。サンプルやギフト商品などの場合は専用のラッピング包装をします。そして、バーコードなどデータ作成と管理をしたら、小売店や通販会社などへ出荷していくことが一連のフローです。

■化粧品梱包現場や設備に求められるのは？

化粧品の管理や梱包などの業務を行うには「化粧品製造業許可」を取得しなければなりません。これよって化粧品を小分けしたりラベル貼りや説明書を封入したりという作業ができます。医薬部外品を扱う場合は「医薬部外品製造業許可」の取得が必要です。化粧品や医薬部外品は、温度や湿度、そして直射日光などいくつかの条件で品質に影響が出やすいので、空調管理と湿度管理がしっかりできる設備は必須条件になります。また、何社もの製品の管理と発送代行を依頼されますので、それぞれの製品情報が混同しないための十分なスペースも必要です。ほこりや虫などの混入を防ぐためのシャッター装置なども求められます。ラベル印刷などを行う場合はそのシステムまで含まれてきます。

■化粧品管理・梱包に多い疑問や質問

化粧品の品質を管理する上で大切な温度管理を行えるかなど、設備についての疑問は目立ちます。それ以外にも、化粧品によく見られる抱き合わせ販売やサンプルをセットする時などの梱包にどこまで対応できるかという質問も多い傾向です。製品自体の説明書の印刷や封入について質問も見られますが、その他、他製品の広告などを封入したい場合の印刷までの対応についても質問は多く見られます。管理から梱包だけでなく製造まで委託したいと考えている企業もあり、製造に必要な許可や設備についての質問も多い傾向といえます。

■物流委託のメリットはズバリこれ！

物流委託のメリットは、製品の管理から包装、データ管理、そして出荷まで一括で委託できることです。自社に管理システムやスペースを抱え込まずに済むので、大量の製品を流通させることを可能にします。工場と物流サービスを分けて委託するケースも多いですが、製造から行えるところを利用すればすべての工程が1カ所で済みます。ただし1カ所に集中するということは何らかのトラブルがあった場合のリスクも集中することも考えられますが、コストの削減や出荷までのスピードアップを考えれば大きなメリットと考えられるでしょう。